ひきこもり みそ子の日常

「みそ子ちゃんの日記かも?」

10/31

 お昼前。
 泌尿器科に来て、退屈だし。
 待ってる間、なにか書きたくてうずうずして書いてる。

 メンタルはちょっとイライラ。
 なぜかっていうと。
 きっと過去のブログを移行作業してる際に、フラッシュバックまで行かないけど、きっと思い出してるから。

 フラッシュバックって、他のみなさんはどんな風に起きてるか、僕にはわからないけど。

 一瞬でその時の気持ち、痛み、匂い、映像、出来事がババっと頭の中を回って。そこから中々抜け出せないイメージ。
 頭の中が、なんていうか凄まじい映像を駆け巡る。

 それもあってか、イライラしてる時もある。
 でも、同時に。
「あ、この時はこんな風に思ってたんだ」
 今はそんなに辛くないなって、自身の名誉が回復したことも感じられる。

 日記を書くってのは、良いことだと思う。
 まあ、それを公開するのはちょっとリスクあると思うけど。
 僕はもう40のおっさんだから、あんまりそういう恥みたいなのがないから。

 話は変わるけど。
 昨日、兄貴と揉めたのが漫才みたいって話のころ。
 ちょっと後ぐらいかな。
 僕は作業所から受け入れ拒否食らって、まあ落ち込んだけど。
 前を向こうとして、専門学校を探した。

 純粋に学び直したいし、あと、作業所で習いたかった技術を教えてもらいたくて。
 吸収できなくてもいいから、ただ学びたい。

 そんな気持ちでいっぱいだった。
 ある時、ネットで検索していたのかな。
 非課税世帯は、大学や専門学校が二年前ぐらいから、無料になるという記事を見つけた。

 んで、僕はオタク系の専門学校を探して、小説とライトノベルのコースがある所を発見。
 オープンキャンパスをやると見かけたので、電話した。

 最初は感じの良いお姉さんが応対してくれたけど。
「非課税世帯で、世帯主の精神障害を抱えてる無職のおっさんが、免除対象になるのか?」
 と、聞いたら。
「事務所の偉いさんじゃないとわからない」
 と困惑された。

 だから、代わってもらったら、まあ上から目線のツンツン女性で。
 お局様って感じ。

 僕が自分の状況を説明し、再度質問をすると。
 鼻で笑い、威圧的な態度で喋り出す。
「あのですね。うちの学校は本気で就職を目指した若い子たちが入学するんです!」
 なんか、すごく怒ってるので、僕は若干引いてしまった。
「味噌村さんみたいな39歳のおじさんが学校に来たら、正直浮くと思いますよ!」
 僕は平然と答えた。
「構いませんよ」
 それを聞いた事務長は再度キレてしまう。
「うちはプロを目指して本気で通う学校です! 味噌村さんみたいな無職のおっさんが通う所じゃないです!」
 みたいな感じで、延々と説教を食らう始末。

 別に悪意はないんだけどなって、僕も食い下がらない。

「あの、ところで免除はされるんですか?」
 すると、舌打ちしながら、しばらく待てと言われた。
 調べ終わったあと、こう告げられる。
「高校を卒業して、二年以内じゃないと免除されません。味噌村さんは何十年も前でしょ?」
「はい」
「だから無理です!」
 そこから延々と説教される中、僕は思った。

 じゃあ、もう一回高校に入るか。
 それなら、専門学校にも無料で通えるぞと。

 そんなことを考えていたら、事務長がヒートアップする。

「味噌村さんみたいな無職の障害者が年間200万とか払えないでしょ!?」
「あ、無理ですね……」
「うちは就職率100%が売りなんで、そんな気持ちなら、やめた方がいいんじゃないですか!」

 だが、ここで疑問が生まれた。
 この人が言う通り、就職率100%だとして。
 学校の各コースは、いわゆるオタク系だ。
 声優とか、アニメ、ゲーム。
 一般的な就職先としては、レベルが高く感じた。

 だから、最後に僕はその疑問をぶつけてみた。

「あの……僕、ラノベコースを専攻したいと思ってたんすでけど」
「はい、それがなんですか!?」
「それを専攻してる学生さん達って、どこに就職するんですか?」
 すると事務長は、急に歯切れが悪くなって。

「ら、ラノベコースなら、シナリオライターとか……」

 僕は思わず吹き出してしまった。
 別にシナリオライターを生業としてる方々を差別してるわけではないですが。

 ホームページの宣伝文句に。
「キミもプロ作家になろう」
 みたいなことが書いてあったので。

「そこはプロ作家じゃないのか……せめて卒業生に一人ぐらいプロ作家さんがいてほしかったな」
 と思った。

 電話を切る際に。
「どうしますか!? オープンキャンパス来ますか!?」
 とキレられたので。
 僕はヘラヘラ笑いながら。
「えっと、しばらく考えたいです……」
 と言って電話を切った。

 未だにどこか、学べる所を探しています。

 ではまた!
 体重、81,7キロ。